岐阜県の県庁所在地で人口約39万人の岐阜市。
かつては繊維産業で栄え、日本三大ファッション産地と呼ばれていました。
現在は全盛期と比べて衰退はしていますが
岐阜駅前の繊維街にかつての面影を感じる事が出来ます。
岐阜駅前にはタワマンが建ち並ぶ!

JR岐阜駅
1996年に高架化され、2000年代にはペデストリアンデッキも整備され
近代的な佇まいになりました。

駅前広場には金色の織田信長像
JR岐阜駅や名鉄岐阜駅周辺は、かつてはパルコや百貨店など
多くの商業施設が立ち並び、大変な賑わいを見せてました。
しかし、郊外の大型ショッピングモールや
名古屋までJRで約20分で行ける事、さらには名鉄の路面電車の廃止などによって
急速に衰退し、最後まで残っていた高島屋岐阜店も2024年に閉店したため
岐阜県は全国で4番目の“百貨店の存在しない県”となってしまいました。

駅前広場の一角には、かつての路面電車の車両が保存されてます。
高さ163m 岐阜シティ・タワー43からの眺め
JR岐阜駅北口を出て左手に、ひときわ高い建物があります。

岐阜シティ・タワー43
地上43階、高さ約163メートルのタワーマンションで
岐阜県内では最も高い建物です。
下層部は商業・業務施設となっており
タワマンとしては珍しく、最上階に展望フロアがあり
誰でも気軽に利用する事が出来ます。
岐阜駅からペデストリアンデッキを進み建物内に入ると
奥の方に展望フロア専用のエレベーターがあります。
43階まで1分もかからずに到着。
さて、気になる入場料金は・・・
何と無料です!
無料で入れる展望フロアとしては全国でもトップクラスの景観です。
有料にしても全然問題ないレベルです。
そして景色は・・・

岐阜駅前を一望!
JR東海道線や名鉄名古屋本線を行き交う電車や駅前広場を見渡せます。

南方向を向くと
約30㎞離れた名古屋駅の超高層ビル群も見えます!。

北東方向
岐阜市の中心街と背後に金華山が望めます。
天気が良ければ金華山の右手に御嶽山も見る事が出来ます(この日は見えませんでした)。

山頂付近には岐阜城の天守閣があり、展望台からは
岐阜市内や鵜飼いで有名な長良川を見渡せます。

北方向
2024年に閉店した高島屋の建物が見えます(タワマン北隣の白い建物)。
その手前には地上35階建ての柳ケ瀬グラッスル35が2023年に竣工しました。
下層部は商業・にぎわい施設、中高層部は住宅となってます。

北西方向には伊吹山の姿も望めます。
これ程の眺望を味わう事が出来る割には、訪れる人もさほど多くはなく
ゆっくり景色を堪能できる穴場スポットです。
岐阜市には新幹線の駅が無い!

東海道新幹線の岐阜羽島駅
岐阜市は県庁所在地で、東海3県では名古屋に次ぐ規模の都市と言ってもいい位ですが
市内に新幹線の駅はありません。
県内には岐阜羽島駅がありますが、所在地は羽島市で
岐阜市中心部からだと名鉄で30分くらいかかります。
こだまとひかりの一部しか停車せず、東京方面からだと
名古屋で在来線に乗り換えた方が早く着きます。
東京方面からのアクセスはそれほど不便ではありませんが
関西方面からだと岐阜羽島で名鉄に乗り換えるか
米原で在来線に乗り換えて行く事になります。
いずれも乗り換えが必要で、名鉄や在来線の本数も少なく便利とは言えません。
しかし、1日に1本だけ大阪・京都から乗り換え無しで
それなりに早く行く方法があります!。
それは・・・
特急「ひだ」号!

大阪から高山に行く特急で、大阪駅を8:00頃に出発して
岐阜駅には10:00前に到着します。
帰りは岐阜駅17:40頃、大阪駅には19:50頃に到着。
日帰りで岐阜観光するにはちょうどいい時間帯です。
シティータワーと岐阜城をあわせて観光してみてはいかがでしょうか。
今回は岐阜市の穴場スポットの紹介でした。
(終)