【神鉄】おもてなしきっぷで行く”裏の神戸”前編 六甲山の裏側には何がある?

お得な切符の使い方

みなさんがイメージする神戸は
上の写真のような景観ではないでしょうか?

六甲山地の裏側まで行った事のある方は
おそらく少ないのではないでしょうか・・・
今回は”裏側エリア”と都心部とを結んでいる神戸電鉄(神鉄)が
期間限定で販売している「おもてなしきっぷ」を使って
穴場スポットを回ってきましたので紹介します。

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“おもてなしきっぷ”はお得過ぎる!

神鉄全線タイプ
神戸市営地下鉄全線+神鉄全線(神戸高速線を除く)の2種類あります。
今回は神鉄全線タイプを使用しました。
神鉄は運行上では新開地が始発駅となってますが
1駅先の湊川から神鉄の管轄となります。
新開地~湊川間は別会社の神戸高速線なので
新開地からは乗車出来ません!
なので湊川まで別に切符を購入し
一旦改札を出て入り直す
地下鉄などで直接湊川まで行く必要があり少し不便です。
このきっぷにはフリー乗車券の他
沿線の飲食店などで使える「おもてなしメニュー引換券」1枚と
神姫バスの指定路線が半額になるクーポンが2枚ついてます。
これだけ充実した内容で価格は神鉄版が1200円
地下鉄+神鉄版が1800とかなりお得です!。

神姫バスの割引券
主に三木や志染発着系統に使用出来ます。

北区の交通拠点 谷上(たにがみ)へ

まず最初に向かったのは
市営地下鉄との連絡駅である谷上駅。
駅ホームは3面あり、ターミナル駅としての風格を感じます。
ただし日中時間帯は
両端のホームは使用せず真ん中のホーム1つで捌いてます。

左側が地下鉄で、右側が神鉄。
地下鉄は到着後すぐに折り返し
神鉄は上下列車を同じホームに発着させて
それぞれ対面で乗り換えが出来るように配慮されてます。

この谷上駅は、地下鉄の駅では最も標高の高い所に位置する駅です。
しかし、そうなったのは2020年の事で
以前は隣の新神戸までは北神急行電鉄という民間の鉄道会社でした。
神戸市が北区の利便性を向上させる為に
北神急行を買取して市営化。
その結果、谷上~三宮間の運賃は550円から280円に大幅に値下げされました。
三宮まで10分で行ける上に
運賃もほぼ半額になったので
駅前はさぞかし発展しているのかと思いきや・・・

ん?・・・小規模なマンションがぽつぽつと建っているだけで
思ったほど発展していないように見えました・・・
画像には写ってませんが
駅前の両側に10階建てクラスのマンションが数棟あります。

駅近くの幹線道路沿いにはスーパーなどが立ち並んでおり
生活に必要なものは一通り揃いそうです。

木造駅舎が残る箕谷駅

次に訪れたのは
お隣の箕谷駅。
改札を出て振り返ると・・・

昭和レトロな木造駅舎が現役!
神鉄では数少ない木造駅舎で、現在は無人駅です。

駅前の坂を下るとバスロータリーがあります。
箕谷エリアと三宮を直結する市営バスが運行されており
所要時間・運賃・本数いずれも神鉄を圧倒してます。
神鉄で三宮へ行く場合は
谷上または新開地で乗り換える必要があり
少々不便です。

川を渡った先にはマンションが立ち並んでおり
このアングルで見ると栄えているように見えますが
周りは一戸建て中心で、普通に昭和のニュータウン的な景観です。
この箕谷駅で降りた理由は
駅舎を見る為・・・ではなく
近くのバス停からバスに乗り換えて
“さらに田舎な場所”へ向かう計画だった為。
しかし停留所を間違えて乗り遅れる羽目に・・・
スマホで必死に検索した結果
午後の便でも行ける事が判明したので
元々午後に行く予定だった場所を先に回る事にして再び駅へ・・・

準秘境駅(?)の藍那から穴場スポット”里山公園”へ

鈴蘭台で粟生線に乗り換え、藍那駅で下車。

駅前は昔ながらの木造家屋が立ち並んでおり
隣の西鈴蘭台とは全くの別世界。
ここから歩いて「あいな里山公園」をめざします。
線路のガード下をくぐって、急な上り坂を案内板に従って狭い道を進みます。

しばらくすると、田んぼが現れ視界が広がると・・・

小さいながらも段々畑が!

歩いているだけで気分が高揚してきます!
神戸の沿岸部とは全くの別世界が広がってます。

そして竹林の先に里山公園の歩行者用出入り口があります。
中に入って事務所で入場券(450円)を購入。
門をくぐると・・・

早速目に飛び込んできた古民家群!
移築したものですが、天気も相まって”いい画”になります。

こちらは藍那の集落にあった農村舞台を再現。
様々なイベントが催されます。

そして少し歩くと棚田が出現。
これぞ日本の原風景!
移築したものとはいえ、めちゃくちゃ絵になります!。

さらに進むと別の棚田が現れます。
急に天気が悪くなって小雨が降ってきたので
園内移動用のトラムカーで撤収します・・・
土日祝のみの運行ですが無料で乗車出来ます。

最後に紅葉と茅葺き民家を・・・

この「あいな里山公園」
アクセスが不便なのか紅葉シーズンの休日であるにも関わらず
人影まばらで、インバウンドらしき姿も見当たらず・・・
まさに都会から割と近くて
日本の原風景を味わえる穴場スポットでした。

藍那から再び電車に乗って次なる目的地へ…

中編につづく