JR東日本ではおなじみの、割引切符などを扱っている“えきねっと”。
数年前からJR北海道の特急列車も対応するようになりました。
従来の割引切符は往復利用が前提!

JR北海道では以前から様々な紙の割引切符を販売してきました。
その中でも特に利用者に定着していたのが
近距離・中距離では自由席利用のSきっぷ
長距離では指定席利用のRきっぷ
これらの切符は、みどりの窓口で購入する事が可能で
誰でも気軽に利用することが出来ました。
しかし、往復利用が前提なので
片道のみの移動の場合は、これといった割引切符もなく
正規料金で移動するしか方法はありませんでした。
札幌~旭川など一部の区間では片道利用が可能な回数券タイプも販売されていて
金券ショップなどでバラ売りを購入すれば
正規料金よりかなり安く移動する事が出来ましたが
このような使われ方を嫌ったのか、早々と廃止されてしまいました。
それと引き換えに登場したのが、えきねっと“トクだ値”です。
ネット購入限定で片道利用OKな”トクだ値”

従来の紙の割引切符とは違い、ネットで予約した後に
駅の指定席券売機やみどりの窓口で紙の切符を受け取る必要はありますが
片道のみの利用が可能な”トクだ値”。
例えば札幌~帯広間の場合、正規の乗車券・特急券の合計は8120円。
この区間には特急おおぞら・特急とかちの2種類が運行されており
停車駅の多い特急とかち限定の”トクだ値45%OFF”だと
なんと片道4460円!※1
※1 時期や空席状況によって割引き率に変動あり
“トクだ値25%OFF”でも6080円と、お得に移動する事が出来ます。
安さの裏には罠がある(!?)
安く移動出来るトクだ値ですが
当然、販売座席数が設定されており売り切れとなる事がよくあります。
そしてほとんどの場合、前日までの購入となっており当日購入する事は出来ません。
特に繁忙期間だと“事前受け付け”をしても
購入希望者が販売座席数を大幅に上回って抽選となり
外れる事も珍しくはありません。
そして運良く事前受け付けで購入出来たとしても、自分で座席位置を指定する事は出来ず
“事前受け付け組み”は特定の号車に詰め込まれる傾向が強いです。
販売直後だと他の車両は空席が多いのに
〇号車だけほとんど席が埋まっているという現象が見られます。
座席位置を他の号車に変更しようとしても、何故か受け付けないという
不便な仕様になってます。
飛行機だと空席があれば座席位置を何度でも変更出来ますが・・・。
需要の少ない区間だと意外と売れ残っている!
この記事を書いている時点で、数週間先の札幌~帯広間で
特急とかち3号のトクだ値の空席状況を調べてみたところ
45%OFFは満席、25%OFFのみ空席がありました。
しかし、札幌~新得で検索してみると・・・
何と50%OFFの空席が残ってました!
札幌~新得のトクだ値50の値段は3340円。
つまり何が言いたいかというと・・・
札幌~新得でトクだ値50を購入。
新得~帯広間で正規の乗車券と指定席特急券(合わせて2200円)を購入。
そうすれば合計5540円となり
札幌~帯広の正規料金8120円より2580円、トクだ値25%より540円安くなります!。
もし札幌~帯広間で正規料金しか残ってなかった場合
札幌~新得や札幌~十勝清水で検索すれば
まだトクだ値が売れ残っている可能性は十分にあるので
トクだ値と正規料金で分割購入すれば全区間正規料金で購入するより安くなります。
ただし、切符の枚数が増えて下車駅の自動改札が通らないと思われるので
有人改札で説明して下さい。
同様に札幌~函館間のトクだ値が売り切れの場合でも
途中駅の東室蘭や八雲発着などで検索すると売れ残っている事があります。
正規料金との分割で少しだけ安くなる可能性もあるので
時間に余裕があれば試してみる価値は十分にあるかと思います。
(終)