廃止かと思われたが見事復活!
JR北海道とJR東日本、それに一部の3セク鉄道が7日間連続で乗り放題。
今年の春期販売分がシーズン途中で利用終了となった為
廃止されたとの声が多数上がってましたが
価格と一部のルール見直しで夏季も販売される事になりました。
この切符を使えば、普通・快速列車が11530円で7日間乗り回る事が出来ます。
青函間では特定特急券のみ追加購入で新幹線への乗車も可能です。
使用開始前に特急で釧路へ!
帯広駅の指定席券売機で北東パスを購入。
使用開始日前日に釧路まで”えきねっとトクだ値”を使って特急列車で移動。
この区間、特急だと1時間30~40分程度で移動出来ますが
普通列車だと3時間前後かかる上に、H100形の硬い座席で耐えなければならず
そんな気力は無いので特急おおぞらで一気に”ワープ”しました(笑)。

17:51釧路駅に到着
そのまま宿に向かって0日目は終了。
1日目は根室往復!
北東パス利用開始1日目

釧路8:21発の”地球探索号”で根室へ。
単なる普通列車ですが、夏季限定で指定席が連結されている為
列車名が必要なので地球探索号の名称が付けられました。

列車は2両編成で、根室側はキハ54の地球探索号ラッピング車両。
しかし、この車両は自由席車で指定席車は後ろに連結されている
キハ40″道東の恵み”ラッピング車の海側ボックス席部分です。
自由席は2人掛け転換クロスシートなのに指定席は向かい合わせのボックス席という
アンバランス加減・・・。
まあ駅のポスターとかで事前に分かるので自由席一択ですが。
発車15分前に乗り込んでみると、既に転換クロスの窓側は全て埋まっていたので
後ろのキハ40の進行方向逆向き2人掛け座席に着席。
発車時刻が近づくにつれて乗客は増えて、最終的には自由席、指定席共に
ほぼ満席となりました。
以前より明らかに混雑しています。
元々釧路を朝の5時台に発車する快速列車がありましたが
これが廃止されてしまった為、今回乗車する8:21発が根室へ向かう
“始発列車”となってしまったので利用者が集中したものと思われます。
列車は霧の中を駆け抜け2時間半程で根室に到着。
真の最東端に返り咲いた根室駅

10:53終着の根室に到着
この駅が日本の鉄道駅で最も東に位置する駅です。
しかし・・・

2025年の3月ダイヤ改正までは”東根室”という駅が存在してました。
花咲線は根室に着く直前に、大きく180度カーブして西に向きを変えてから
根室駅に到着するので、カーブの途中に設置されていた東根室駅の方が
位置的には東になりました。
その為、根室駅は日本最東端の”有人駅”としてPRしてましたが
東根室が廃止されたので、堂々と最東端を名乗る事が出来るようになりました。

営業していた頃の東根室駅
ホーム1面の無人駅で、最東端の標識などが設置されていたので
観光客が多く訪れてました。
根室市内を町歩き

根室といえば本土最東端の納沙布岬が最も有名です。
天気が良ければ北方領土の島々を肉眼で確認する事が出来ますが
この日は太平洋側は霧に包まれている上に、岬へ向かうバスが混雑していたので
根室市街地を歩き回る事にしました。

納沙布岬へ向かう根室交通の路線バス
花咲線の列車との接続が考慮されてますが
本数は昔と比べると少なくなってしまいました。
ちなみに晴れた日の納沙布岬はこんな感じになります。

本土最東端の標識

北方領土の中で最も近い歯舞群島の貝殻島(灯台)

オーロラタワー(2020年に休館)から見た納沙布岬灯台と歯舞群島(画像上部の島々)
根室市役所と明治公園を散策

まず最初にやって来たのは根室市役所。
令和6年に完成したばかりの新しい庁舎で
最上階には市街地を見渡せるフリースペースがあります。

高台の上に建っているので、高さの割に眺望はいいです。
市街地の向こうは根室海峡。
視界が良ければ国後島や知床半島も見えます。

新庁舎の隣には長らく使われてきた旧庁舎がありました(2009年撮影)

市役所から東へ1㎞ほど進むと明治公園に到着。

公園内には昭和初期に建てられたサイロが3基保存されてます。
天気が良ければ青空に映えるだけに残念・・・。

明治公園から歩いて市内中心部へ。
根室市は根室振興局が置かれている行政の中心地で人口約22000人。
近年の人口減少は著しく、とうとう同じ根室管内の中標津町に抜かれてしまいました。
以前から経済的には中標津の方が上回ってましたが
人口でも逆転されて厳しい状況です。

それでも中心部には日本最東端のイオンがあり、完全に衰退している訳ではありません。
空港が遠く、札幌からのアクセスがとてつもなく不便なので
どうにか改善してもらいたいところです。

13:36発の釧路行に乗るため再び根室駅へ
行きの失敗を教訓に、今度は早い目に改札口に並んで
どうにか進行方向海側の”特等席”に座れました。
この列車も2両編成で指定席が連結されてますが
座席のグレードは自由席の方が高いという・・・。
行きほどの混雑はしていないものの、1両だったら立ち客が発生しそうな乗り具合でした。
3日目に続く