眠っている間に到着し、現地で早朝から行動する事が出来る夜行バス。
しかし昼行便とは異なり、乗車時間が長い上にカーテンで閉ざされて外の景色がみえない・・・
夜行バスは苦手だけど、宿代を浮かせて早朝から活動したいので乗らざるを得ない・・・
そう思っている方も少なからず存在するかと思います。
今回は少しでも”苦痛を和らげる”為に、京都から乗車するメリットを紹介します。
対象は東日本方面への夜行バスです。
西日本方面へはこの方法は使えません。
京都から乗るメリット
筆者はかつて、現地で早朝から行動する為、様々な夜行列車を利用してきました。
しかし、2000年代半ばから怒涛の廃止ラッシュで、現在は「サンライズ瀬戸・出雲」を残すのみとなりました。
代わりに夜行バスの利用を考えましたが、
「夜行バスは狭くて、カーテンに閉ざされて苦痛」
という先入観から、利用をためらっていました。
それでも「早朝から五箇山の合掌造りを観光したい・・・」という思いが強く、
どうにかならないものかと考えた末・・・
そうだ 京都、から乗ろう!・・・
なぜ京都からなのか、その理由を解説します。
乗車時間が短くて済む
大阪から北陸、信越、関東方面に運行している夜行便の多くは、
京都駅八条口を経由します。
大阪市内から京都駅まで概ね1時間~1時間半程度かかります。
その間、車内は明るく外も見えないので居心地がいいとは言えず、
京都でもそれなりにお客さんが乗り込んでくるので、あまり落ち着けません。
しかし京都から乗車すれば、この先の乗車扱いはほぼ無いので安心して落ち着けます。
30分程走行して滋賀県内のSA・PAでトイレ休憩後に完全消灯するパターンが多いので、
乗車してから完全消灯までの時間が短くて済みます。
少し遅く出発できる
一例として、東京行の夜行高速バス「東京特急ニュースター号」で解説します。
このバスは3列シートでありながら、料金も比較的安く時間帯も良いので非常に便利です。
「東3便」の主な停留所の時刻は、
東大阪永和駅21:00→大阪駅22:45→京都駅23:50→東京駅6:30に到着します。
通常運賃は発車オーライネットからの予約で、
平日は大阪から7600円、京都から7200円です。
神戸市内から東京特急ニュースター号を利用する場合、
大阪駅から乗車するのであれば、三ノ宮21:57発の新快速に乗る必要があります。
この新快速は大阪駅に22:18に到着。乗り換え時間が27分あるので十分間に合います。
京都駅から乗車する場合は、三ノ宮22:37発の新快速(大阪は23:00発)に乗ると、
京都に23:29に到着。21分の乗り換え時間があります。
21分の乗り換え時間では不安な場合は、
1本前の22:17発に乗れば、乗り換え時間を41分確保できます。
神戸からだと京都から乗る事によって、出発時間を20分または40分遅らす事が可能です。
料金面では若干高く・・・
下の表は三宮から東京駅までの運賃の合計額です
大阪から乗車 | 京都から乗車 | |
JR運賃 | 420円 | 1110円※1 |
バス運賃 | 7600円 | 7200円 |
合計 | 8020円 | 8310円 |
※大阪で分割した場合は1000円。
京都から乗車すると290円程高くなります。
分割購入すれは+180円です。
やり方については「三ノ宮 京都 分割購入」と検索すれば、
専門のサイトが出てくるかと思います。
ちなみに大阪駅出発で、京都までJRを利用してバスに乗り換えた場合は、
+180円になります。
今回は「東京特急ニュースター号」での計算でしたが、
バス会社によって、大阪発と京都発との運賃差は異なります。
中には大阪から乗っても京都から乗っても同額なバスも存在しますので注意してください。
最後に、夜行バスが苦手な方は京都から乗る方法も是非検討してみてください。
(終)