広島電鉄 駅前大橋ルートの開業で便利になった?

旅のすすめ

2025年8月3日。
待望の広島電鉄の新路線“駅前大橋ルート”が開業しました。
路面電車としては全国初の駅ビル内への乗り入れで
JRの改札口から平面移動でスムーズに乗り換えが出来るようになりました。

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開業前からお祭り騒ぎ!

開業前日の8月2日と前々日の1日には開業前イベントも行われました。

8月1日(金)
新ホームに3本の電車が並べられてました。
ちょっと分かりにくいですが、1番左は被爆電車の650形651号車。
真ん中は最新鋭の5200形電車。
そして一番右は約20年前に登場した5100形電車。

NHK主催の被爆80年プロジェクト

正午からのイベントには”鉄どーもくん”が登場。
ステージ上でパフォーマンスを見せてくれましたが・・・

あまりの暑さのせいか、観客席は空席が目立ってました(笑)。
続いて停車中の電車の車内に入れるイベントが行われました。
一般の人が初めて供用開始前のホーム内に立ち入れる歴史的瞬間!。

こちらはNHKの被爆80年プロジェクトのラッピング電車。

側面には広島出身のポルノグラフィティが楽曲制作をした「言伝-ことづて-」。

5100形の運転台
最新の車両と比べると多少のアナログっぽさを感じます。

運転台越しに見た駅前大橋ルート
この景色を見るとワクワク感が止まりませんでした(笑)。

続いて651号車
製造されたのは昭和17年で、原爆によって被災しましたが
見事復活を果たし復興の象徴となりました。
広島にとっては特別な車両ですが、平日の朝夕ラッシュ時を中心に
通勤通学輸送で活躍中!。

車内は木製で歴史を感じます。

運転台は完全なアナログタイプですが
現在の運行に必要な機器類はしっかり追加完備されてます。

開業前日には地上ルートのお別れセレモニー

開業前日の8月2日。
地上の広島駅~猿猴橋町~的場町の区間は廃止となりました。

夜になると地上ホームは、別れを惜しむ人達で大混雑に・・・。
そして、営業最終電車の発車後に臨時の団体電車が運行されました。

5200形5207号車を使用した「ありがとう広島駅・猿猴橋町電停号」
この電車の運行をもって113年の歴史に幕を閉じました。

ついに開業した駅前大橋ルート!

翌8月3日、待望の駅前大橋ルートが開業!

朝からお祭り騒ぎで、ホームは長蛇の列でした。
しかし、午後からポイント故障が発生し
夜までダイヤが乱れる波乱のスタートとなりました。

出発はスムーズ、しかし到着は・・・

広島駅前で観察していると、ちょっと気になった点がありました。
出発する電車はスムーズに進んで行くのですが
各方面から広島駅に到着する電車は、上り勾配の途中で信号待ちで停車します。

奥の電車は広島駅ホームへの入線待ちの為に停車しています。
広島駅へは1、2、5、6の4系統が乗り入れており
1つの系統に1つのホームが割り当てられてます。
その為、同一系統の1本前の電車が遅延などでホームに停車していると
後続の電車はホームに入ることが出来ず、前の電車が出発するまで
ホームの手前で待たされる事になります。
そうこうしているうちに他系統の電車が追い付いてきて数珠つなぎとなり
“電車の渋滞”が発生してしまいます。

広島駅への入線待ちで電車が2本停車しています。

さらにその後ろでは、上り勾配の途中で停まっている電車も・・・。

以前の地上ホームの広島駅は、5号系統のみホームが固定されている以外は
1、2、6の3系統は空いているホームに適時入れていく方式でした。
それでも朝ラッシュ時などは入線待ちで渋滞していましたが
手前の猿猴橋町電停で下車して、歩いた方が早く到着出来るという裏技もありました。
空いているホームに順次入れていく方が、ダイヤの乱れを抑えることが出来る反面
慣れない利用者は混乱して誤乗してしまう恐れもあります。
のりば固定式とランダム式、どちらも一長一短ですが
現行の駅手前で長時間待たされるのは、乗客にとってもストレスとなるので改善すべき点です。

まだ始まったばかりの駅前大橋ルート、少しずつでも良くなってくれる事を期待します。
(終)