広島電鉄の駅前大橋ルートが2025年8月3日に開業します。
今春に開業した広島駅ビルの2階に乗り入れ
JRとの乗り換えが大幅に改善されます。
駅前大橋ルートとは?
広島駅から南へ南下し、稲荷町交差点を経て
比治山交差点で現行ルートの5号線に合流する1.1㎞の新設路線です。

引用:広島電鉄
このルートの開業によって1、2、6号線は稲荷町交差点を右折して
紙屋町・八丁堀方面へ。
5号線は稲荷町交差点を直進して比治山交差点で現行ルートに合流して
宇品・広島港方面へ向かうようになります。
途中には新しく松川町電停が新設されます。

新設となる松川町電停
6月に入って試運転も行われるようになって
開業まで秒読み段階に。
現行ルートは一部区間が廃止に
現行ルートの内、広島駅~猿猴橋町~的場町の区間は
駅前大橋線の開業と引き換えに廃止となります。
また、的場町~稲荷町の区間と現在の5号線的場町~段原一丁目~比治山下の区間は
新たに環状ルートとして整備される予定です。

広島駅前から的場町への現行ルート
駅ビルから地上を行き交う路面電車を眺められるのも残りわずか。

廃止となる猿猴橋町電停
広島駅とは目と鼻の先で、広島駅への入線待ちで”渋滞”している時などは
この電停で下車して歩いた方が早くJRの改札口まで辿り着けるほどでした。

そして猿猴橋町の先で大きくカーブして荒神橋を渡ります。

荒神橋と路面電車

荒神橋を渡った先で5号線(手前2本の線路)が分岐して的場町電停に到着。
ここまでが廃止される区間となります。
的場町電停と5号線の段原一丁目電停は
環状ルート整備の為、2026年春頃まで営業休止となります。
駅前大橋線開業でバスより便利に(?)
現在は広島駅から紙屋町・八丁堀へは
路線バスの方が所要時間が短く、路面電車ほど混雑もしていないので
系統と乗り場さえ覚えていればバスの方が便利です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
しかし、駅前大橋線の開業後は拮抗もしくは形勢逆転しそうな感じです。
まずJRの改札口から路面電車乗り場までが
めちゃくちゃ近い!

新しい乗り場は駅ビル2階に造られる為
在来線改札からは1分、新幹線改札からでも2分程度で行けます!。
しかも平面移動で階段を上り下りする必要はありません。
対するバス乗り場は階段を下りた先の1階に広がっており
系統によっては乗り場まで結構歩く事になります。
所要時間もバスと同じルートになって、HPによると4分程度短縮されるようなので
ほとんど差は無くなりそうです。
ただ、混雑だけは増発しない限りは解消されそうにないので
座って行きたい人は引き続きバス利用の方がいいかもしれません。
尚、広島港へは現在でも路面電車の方が早いですが
駅前大橋線開業後は、さらに4分半ほど短縮される見込みなので
宇品地区へのアクセスは大きく改善されそうです。
広島の路面電車や路線バスを駆使してビジネス・観光するなら
“広島たびパスが”断然オススメです!。
この夏、生まれ変わる広島の街を周遊してみてはいかがでしょうか。
(終)