日本を代表する桜の鑑賞スポットとして有名な青森県の弘前公園。
さくら祭りの期間中は大混雑し、ホテルも高騰して予約が取れない・・・
それでも見たい!
と言う方の為に、少しでも安く効率良く楽しむ方法を紹介します。
花筏とは?
散った桜の花びらが、水面に浮かんでピンクの絨毯のように見える様子です。

弘前公園の外堀が最も有名で
「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」
にも選ばれました。
GWに桜は見れるのか?・・・
結論から言うとかなり厳しいです。
遅咲きの桜であれば咲いてはいますが
よく観光パンフレットなどに写っているソメイヨシノだと
完全に葉桜状態になっている可能性が高いです。
下の表は弘前公園が発表した直近10年間のソメイヨシノの情報です
(花筏の目安のみ筆者が加筆)
満開の期間が約3日間続き、その後3日間で桜吹雪と花筏が見られます。
5月に見れた部分のみ赤字で表示しています
開花日 | 満開期間 | 花筏(目安) | |
2024年 | 4月14日 | 4月19日~22日 | 4月23日~25日 |
2023年 | 4月7日 | 4月13日~15日 | 4月16日~18日 |
2022年 | 4月14日 | 4月21日~22日 | 4月23日~25日 |
2021年 | 4月14日 | 4月19日~21日 | 4月22日~24日 |
2020年 | 4月19日 | 4月27日~30日 | 5月1日~3日 |
2019年 | 4月19日 | 4月24日~30日 | 5月1日~3日 |
2018年 | 4月20日 | 4月22日~25日 | 4月26日~28日 |
2017年 | 4月18日 | 4月25日~27日 | 4月28日~30日 |
2016年 | 4月16日 | 4月22日~26日 | 4月27日~29日 |
2015年 | 4月15日 | 4月22日~26日 | 4月27日~29日 |
5月3日の場合・・・
例年GWの初日である5月3日に行った場合
満開期間に該当したのは10回中ゼロ!
花筏の目安に該当したのは10回中2回
近年は温暖化の影響で桜の時期が早くなってきているので
GW期間に桜目当てで弘前へ行くのは、やめといた方が無難です。
4月29日 昭和の日だと・・・
GWより少し早い祝日の4月29日(昭和の日)の場合は
満開期間に該当したのは10回中2回!
花筏の目安に該当したのは10回中3回
満開と花筏を合わせると合計5回。
満開または花筏いずれかが見れる確率50%
GWより4月末に行った方が楽しめる可能性は高いですが
それでも2分の1なので運に任せるしかありません。
弘前のホテルはとてつもなく高い!
さくら祭り期間中、特に週末やGW期間中の弘前市内のホテルは
予約が取りにくく、運良く空室があったとしても
この設備でこんな金額出せるかい!
と嘆きたくなるような料金設定です。
近隣の青森市や五所川原のホテルは多少安い
弘前市内があまりにも高過ぎるので
代わりの宿泊地として青森市内はどうかというと・・・
弘前より明らかに安いです!
しかしそう考えている人も多いので、直前だと空室も少なく値段も上がってきます。
数ヵ月前に予定を立てれるのであれば
青森で泊まって”弘前へ通う”のもありかと思います。
ただし青森と弘前は約40㎞離れておりJRの普通列車で45分前後かかります。
本数は1時間あたり1~2本程度と、それほど不便ではありませんが
新青森で新幹線からの乗り換え客が加わり
さくら祭り期間中の電車は激混みになります!

奥羽線の普通や快速に使われている701系電車
ロングシートなので詰め込みは効きますが・・・
もう1つの宿泊候補地として五所川原市がありますが
こちらも値段的には青森市内と同じような感じです。
ただホテル自体が多くはないので、直前だと満室になりやすいです。
弘前からの距離は青森市より近いですが
五能線が非電化で線形が悪く、所要時間は青森からとほぼ同じです。
列車の本数は“リゾートしらかみ”を含めても2時間に1本程度と少なく不便ですが
混雑は青森方面と比べると多少の余裕がある位です。

五能線のGV-E400系気動車
五所川原・青森ともにホテル代と往復の交通費を合わせても
弘前市内で泊まるよりかなり安く済みます。
大館市内のホテルが穴場!
宿泊候補地として穴場なのが秋田県北の中心都市である大館市。
五所川原や青森は、弘前と同じ青森県なので
代わりの宿泊先として検索され易いですが
大館は秋田県なので意外と盲点です。
ホテルの数も多く、値段も青森や五所川原より安いです。
市内中心部には桜の名所「桂城公園」があり
さくら祭りも開催されます。

桂城公園の桜
弘前公園と比べると人も少なく、ゆったり鑑賞できます。
欠点として弘前への列車の本数が少ないことです。
特急を含めて1~2時間に1本程度
所要時間は青森や五所川原とほぼ同じ普通列車で45分前後。
現行ダイヤだと早起きして6:36発と7:17発。
その次は9:24発までありません。
混雑に関しては県境を跨ぐ区間なので
青森方面と比べると格段に空いてます!
究極の欲張りプラン
最後に参考程度に・・・
大館のホテルで泊まって翌朝早くにチェックアウト
→7:17発の電車で弘前へ移動
→弘前8:01に到着
平日は通勤通学客で混雑するものの観光客はまだ少ないので
バスか徒歩で弘前公園へ。

桜を思う存分堪能して午前中に切り上げ弘前駅へ
→新青森まで移動し北海道新幹線に乗り換え
→新函館北斗で在来線に乗り換え函館駅へ
バスまたは市電で五稜郭公園に移動。

五稜郭の桜を堪能

五稜郭タワーからの眺め
午前と午後で桜の2大名所を巡る欲張りプラン。
近く実践予定なのでリポートしたいと思います(笑)。