四国みぎした55フリーきっぷで行く徳島・高知の旅 3日目 END

お得な切符の使い方

2日目・後編はこちら

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高知駅で観光列車 「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」を見送る

旅は3日目最終日
この日は「四国みぎした55フリーきっぷ」はほとんど使用せず
とさでんの「電車全線24時間乗車券」をメインに使います。
路面電車に揺られ知寄町二丁目へ・・・

北へ1㎞程歩くとJA直売所の「とさのさと」

“高知産”にこだわり
県内全域の農産・水産・畜産物などが販売されてます。
店内は朝から大賑わいでした。
直売所の他にもレストランやイベントスペースなどもあります。

ここから北へ行った所にある薊野駅から1駅だけ乗車。
これにて”みぎしたきっぷ”の利用終了です。
高知駅に着くと・・・

2000系特急「あしずり1号」が停車中
この2000系気動車は
世界初の振り子式気動車として1990年に量産車がデビューしました。
四国特急の主力車両として使われてきましたが
後継の2700系の登場によって大幅に勢力を減らし
2024年現在の定期運用は「あしずり」の一部列車と
松山~宇和島間の「宇和海」全列車のみとなりました。

9:51 中村へ向けて出発
そして「あしずり」の次に発車するのが・・・

観光列車の「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」
全車グリーン車指定席で
車内で地元食材を使用した食事を楽しめます。

10:02 窪川へ向け出発
車両デザインは前後左右で異なり
幕末の志士が描かれてます。

とさでん交通の路面電車を乗り歩き

ヌオー電車

駅を出て路面電車のりばに行くと
何やら水色のラッピング車両が近づいて来ました。

「ヌオー」というポケモンのキャラクターで
高知県の”推しポケモン”に任命されたのを記念したコラボ電車です。

筆者はポケットモンスターはあまり詳しくないので
ポケモン=ピカチュウみたいなイメージしかないのですが
ピカチュウが人気ランキングで1位じゃないのに驚きました。

車内も”ヌオー仕様”になってます
はりまや橋で下車して伊野方面に乗り換え。

ローカル感溢れる枝川電停

枝川電停で下車
はりまや橋を起点に、西側は鏡川橋~伊野間は単線で
電車本数も鏡川橋から朝倉までは毎時3本程度
朝倉~伊野間は40分に1本程度とローカル線の雰囲気が漂ってます。

木造の待合所も現役で、まさに”昭和”です。
とさでん交通の路面電車は一部区間の廃止が議論されており
まだ結論は出ていませんが
朝倉~伊野間は電車本数、利用者数ともに最も少ない区間なので
弘南鉄道大鰐線のように”休止”という名の実質廃止される
候補区間となる可能性がありそうです。

先程乗車していた電車が伊野で折り返して戻って来たので
朝倉方面に移動します。

“平面電停”の朝倉駅前

朝倉駅前で下車
ここはホームなどが無く
道路上から直接乗降りする”平面電停”となってます。

道路を挟んだ向かい側にはJR朝倉駅が位置しており
相互に乗り換えが可能です。
ただし、両方とも本数は非常に少ないです。
はりまや橋方面へ行く場合は
1つ先の朝倉電停まで行けば本数が倍に増えます。
歩いて5分程なので行ってみます。

朝倉駅前電停を出発するはりまや橋方面の電車

続いて朝倉電停で行き違いを行った伊野行がやって来ました

この207号車は2015年に電車創業111周年を記念して
かつての塗装に復刻されました。
ここからもう少し進んだ所に朝倉電停があります。

朝倉電停付近
ここも平面電停なので、ぱっと見どこに乗り場があるのか分かりづらいです。

道路脇には待合室も設置されてます。

しばらくして朝倉電停止まりの電車がやって来ました

高知銀行のラッピング車両
到着後、そのまま折り返しはりまや橋方面行となります。
この電車に乗って県庁前へ。

高知城天守閣を眺める

県庁前電停で下車して北へ向かうと・・・

その名の通り高知城県庁がそびえ立ってます。
県庁背後の高台には・・・

高知城天守閣の姿が!
江戸時代に築かれた天守が残る現存天守十二城の1つで
初代土佐藩主・山内一豊が慶長6年(1601)に築城を開始しました。

ソテツを絡めて・・・
今回は時間が無いので”下から見るだけ”です。
高知城は桜の名所でもあるので花見シーズンがおすすめです。

桜と天守閣(2019年撮影)

天守閣からは高知の中心部が一望(2018年撮影)

高知~神戸の移動は高速バスが便利!

高速バスに乗るため路面電車で高知駅へ・・・
行きと同じ”ヌオー号”だったので折り返しを撮影。

高知は見所も多くあり街歩きも面白かったので
来年も訪れたいです!。
名残惜しいですが、駅北側のバスターミナルへ・・・

高知駅バスターミナル15:30発
神戸三宮行き神姫バスのハーバーライナーに乗車。
このバスは3列独立シート
通常料金も6100円~6400円とかなりお得です。

途中、上板SAで10分程トイレ休憩をした後
JRと山陽電鉄乗り換えの高速舞子バス停には
ほぼ定刻の18:50に到着しました。
高知駅からの所要時間3時間20分です。
三宮までだと3時間50分となります。

もし鉄道で移動したら・・・

今回は高速バスを使いましたが
仮に特急と新幹線を乗り継いだ場合はどうなるのか・・・
時刻が近接している高知駅15:13発「南風20号」に乗ると
岡山に17:41に到着。
西明石に停まる列車は岡山18:09発こだま858号となり
これに乗ると西明石に18:59到着。
そしてJR神戸線19:05発普通京都行に乗り換えると
舞子駅には19:14に着きます
所要時間なんと4時間01分!
バスより17分早く出発したのに24分も遅く到着してしまいます・・・
岡山での待ち時間が少なかったとしてもバスの方が早いです!。

これが三宮だと岡山17:52発のぞみ104号利用となり
新神戸に18:24到着。
18:33発の地下鉄西神中央行きに乗り換えると三宮に18:35に到着。
所要時間3時間22分!
バスより30分近く早くなりますが
岡山と新神戸で2回乗り換えが必要な上
料金は普通車指定席でバスの倍近い12000円程度かかります。

さらに大阪梅田だと特急・新幹線の方が1時間ちょっと早くなりますが
料金はやはりバスの倍近くかかります・・・。

大阪~高知には航空便も設定されており”三つ巴の戦い”となっており
行きと帰りで交通機関を変えてみるのも面白いかもしれません。
(終)