今回は、いま日本中から‥いや、世界中から注目を浴びている街、千歳市にやってきました。
千歳といえば、新千歳空港がある「北海道の玄関口」としてのイメージが強いですね。
しかし今、この街は単なる通過点ではなく、巨大な産業の集積地へと変貌をしようとしています。
その中心にあるのが、次世代半導体の国産化を目指す企業「Rapidus(ラピダス)」です。
数兆円規模とも言われる投資が、ここ千歳市で行われてます。
ニュースではよく聞くけれど、実際の街の様子はどうなっているのでしょうか?
「ラピダス効果」は本物なのか?
今回は、JR千歳駅を起点に
周辺の「建設ラッシュ」の今を、自分の足で歩いてレポートします!。
旅の始まりは千歳駅ホームから

新千歳空港から快速エアポートに乗って約7分。JR千歳駅に到着しました。
ホームに降り立つと、北海道らしい抜けるような青空が出迎えてくれました。
ホームの向こうには「JRイン」の大きな文字が見えます。
駅直結のホテルがあることからも、この駅の利便性の高さが伺えます。
線路はしっかりと錆びており、多くの列車が行き交う幹線の風格があります。
この駅が高架化されたのは1980年。
北海道の高架駅としては古参の部類に入ります。
ここから、街へ繰り出します。
活気あふれる駅前ロータリーと100周年の誇り

コンコース中2階から見た駅前西口。
ここからの眺めが、今の千歳を象徴しているようです。
広大なロータリーと、整備された道路。
その沿道には、ルートインなどのビジネスホテルが軒を連ねてます。
そして、その奥には、足場とシートに覆われた建設中の大きなビルが見えます。
「ああ、本当に建てているんだ」と、一目で街が動いていることを実感しました。
駅前には広大な駐車場があり、車社会である北海道の事情を反映していますが
これらも将来的に別の建物に変わる可能性があるかもしれません。
地上に降りて、ロータリーの中心へと向かいます。
そこには、この街のアイデンティティを示すモニュメントがありました!。

カラフルな「CHITOSE」の文字。
その隣には、「千歳空港開港100周年」を記念する看板がありました。
実は、千歳と飛行機の歴史は非常に古く
1926年に当時の千歳村の住民たちが手作りで着陸場を作ったのが始まりだそうです。
それから100年。
この街は「空」の拠点として発展し、今度は「半導体」の拠点として
新たな100年を踏み出そうとしています。

近くの配電盤には、その歴史を描いた美しいイラストがありました。
複葉機から現代のジェット機へ。
そして、その下には千歳の豊かな自然と、そこに暮らす動物たち、そして人間が描かれてます。
「開発」と「自然」。
この両立が、これからの千歳の課題であり魅力になるでしょう。
迫りくる「東急不動産」と、変わりゆく街並み
ロータリーを離れ、駅前通りを少し歩いてみます。
ここでも、建設の波は確実に押し寄せてました。

左手に現れたのは、巨大な仮囲い。「東急不動産」の文字が躍っています。
ここにも何か大きな施設ができるのでしょう。
その奥には、比較的新しいと思われる「HOTEL CLASSE STAY」が建ってます。
一方で、右側には古い雑居ビルがあり、これまでの街の生活感が残ってます。
この、古い街並みと新しい巨大な開発が隣り合っている風景こそ、今の千歳の面白さです!。

こちらは駅近く
ルートインが見えますが、その手前には更地が広がってます。
ここにも「ホテル建設予定地」の看板が立ってました。
イオン周辺に広がる巨大なクレーン
最後に、駅の西側、イオン千歳店の周辺へと向かいました。
ここは、今回歩いた中で最も建設ラッシュを実感できる場所でした。

ステーションプラザの歩道橋から見た様子。
右側はイオン千歳店、左奥には大型ホテルがほぼ出来上がってますが
その手前には空を突くような巨大なクレーンの姿。
大型ホテルの隣に、地上7階建てのオフィス・飲食店が入るビルを建設中!。
その規模の大きさに、思わずポカーンとなりました(笑)。
人口9万7千人の地方都市で、これほどの建設ラッシュの都市は他に無いのでは‥

ラピダスの工場建設に伴い、全国から数千人規模の作業員や
その後のエンジニアがこの街にやってきます。
その彼らを受け入れるための宿泊施設が、今、猛烈な勢いで整備されているのです。
道の向かいには、市民の生活を支える「イオン」のピンク色の看板。
この日常の風景の中に、突如として現れた非日常的な建設規模。
これこそが、「ラピダス効果」の最も分かりやすい正体でした。
歩いてみて感じたこと
千歳駅周辺をぐるりと歩いてみて、筆者が感じたのは「凄まじい熱気」と
それを冷静に受け止める「生活」の共存でした。

ニュースで報じられる「半導体工場」は、駅から車で15分ほど離れた工業団地にあります。
しかし、その影響は確実に駅前の街並みを変えつつあります。
建てられているのは、そのほとんどがホテルやマンションです。
つまり、「人が来る」ことを見越した投資です。
100年前に住民が手作りで空港を作ったように、今、この街は新しい産業の基礎を手作りで
しかし巨大な規模で、急ピッチで作り上げています。
この建設ラッシュが落ち着いたとき、千歳はどのような街になっているのでしょうか。

「空の玄関口」から「世界の半導体の拠点」へ‥
その歴史的な転換点に、今、この街は立ってます。
皆さんも、北海道に来た際は、空港から一歩足を伸ばして
変わりゆく千歳の「今」を体感してみてはいかがでしょうか。
そこには、日本の未来の一端が静かに、そして確実に動き出している様子が見えるはずです。
(終)

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